淀川ウォーク

大阪・中津-八幡            2005年5月4日 (水)

淀川ウォーク準備編

 

 職場の喫煙エリアからちょうど淀川の堤防が見えます。春先になるとぽかぽか天気の日も多くなり,そういう日には堤防を散歩したり,ジョギングしたり,土筆かなにかを探しながら散策している人も見かけます。

 何回もこのような風景を見ていると,いつかは堤防沿いを京都まで歩いてみたいと思うようになりました。淀川といえば,河川公園も整備されているようだし,ワンドという自然遺産もあったり,歴史的に重要なポイントもあったりで,おも しろいウォーキングができそうです。やるならば春先がいいかな・・・・と。しかし,仕事柄,この時期は忙しくなかなか実現できないでいました。

 1月末のある日,S先生にそのことをもらすと,「それはおもしろそう, さっそくやろう。京都まで行きたいねえ。」ということになり,あわててマップをみたり準備に取りかかりました。本来なら河口から京都・伏見港までいけれ ばよいのですが,河口付近は堤防上を歩けるかどうか不明,伏見港までは距離的に無理っぽい。ということで,堤防の道が完備している(ように見える)海老江 または中津あたりから,第1目標として枚方まで,できれば木津川・宇治川・桂川が合流する八幡まで,ということで企画しました。時期は3月下旬ということ で待機に入りました。

 3月下旬以降は,お互い想定外のことも起ったり,お天気が悪かったりで延び延 びになっていましたが,5月4日,やっと決行できました。せっかくの機会だったので,せめて記録を残しておこうと,あわててblogも用意しました。

 さらに,この淀川ウォークを皮切りに,あちこちウォーキングしながら,社会や自分を見つめて考えた事を書いていければよいな(私家版「街道をゆく」)・・・と思っていますが,さてどうなるでしょう。


淀川ウォーク出発編

【さて出発です】

   5月4日,今日はとても良いお天気で楽しみです。しかし,休日ダイヤでバスが少なく,あやうく集合時間に遅れるところでした。

   8:30,時間ぎりぎりにS先生と落ち合って淀川の堤防に向かいました。以前運河だったところは土砂に埋まっていましたが,少し低くなってジメジメしており,昔がしのばれます。

   堤防の上の道は こんな(→)様子で,快適です。 十三大橋を超えたところから上流を見ています。遠くに新御堂筋の橋が見えています 。S先生のペースはかなり早く,こちらはまだ調子が出ていないので,「付いていく」という感じです。

   歩きはじめてまだ20分くらいですが,何も考えずに「ただ歩くだけ」というすが すがしさを思い出してきました。(ボクは昔,ワンゲルだったのです。)先生はハイキングはされていたようですが,最近はあまり歩いておられなかったようで,「ただ歩くだけ」ということがどれだけ楽しいことか,やはり思い出さ れたようです。

   ここまで歩いてきて、このウォークをどうするかがはっきりしてきたようです。最初,淀川の自然探索とか歴史探訪とかを考えていましたが,、今回は余計なことを考えずに「ただ目標地点に向かって歩く」ということにフォーカスしたいと思います。

【JRの鉄橋】
   新御堂を超えるとJRの鉄橋です。どうしてもあの事件を思い出さずにはいられません。(この日はまだ現場検証が続いています)。犠牲者の方のご冥福をお祈りすると同時に,け がをされた方の1日も早い回復をお祈りするばかりです。その後のニュースなどを聴くと,JRは確かに特異的な会社のように思えますが,その特異性だけに原 因を求めると間違えそうな気がします。効率化と安全性のせめぎあいの中で経営判断を間違って,教育の方向も違う方に行っているとしか思えません。ここのと ころは程度の大小はあれ,今の日本企業には内包している問題かと思います。事故原因のきちんとした究明と同時にきちんとした企業研究も行われてしかるべき かと思います。

 
   てなことを話しながら歩いている内に,開けた所にでました。毛馬閘門の近くにある淀川大堰(取水堰)です。モニュメントのような取水(監視?)塔とポンプ場が見えてきました。小一時間あるいたのでここで小休止します。

 

淀川ウォーク快調編

【淀川の水】
   9:30ころ出発。毛馬閘門は大回りの必要があるかな?と思っていたのですが,取水口の橋は開放されていました。開放というより歩行者(散策者)のために通してくれているようです。ありがたい。

   橋から下をみると,汚い!きちんと処理されているとはいえ,大阪市ではこの水を水道にしているんですねえ。改めて夏の水道水のまずさを思い浮かべました。S先生も大阪ファンですが,「エ!排水場じゃないの?これを見ると大阪にはあまり住みたくないなあ」とか。

    この取水口でも思いましたが,セキュリティと快適性(市民の便宜)のバランスも 難しい問題です。セキュリティホールに簡単にアクセスできるのです。「こんなところで毒薬を混入させたら一発で市民生活はガタガタになるなあ」とか,少し 前に通り越したパイプ専用の鉄橋(ガス管か電気系統のパイプらしい)でも「これが爆破されたら大阪はひとたまりもないなあ」,とかいいながら快調に歩いて いきます。
まことに日本は平和でいいです。橋を渡ったところには与謝蕪村の句碑が建っていました。

 

      春風や堤長うして家遠し  蕪村 

とあって,いかにも春風の中を進む旅人の感じがします。

【わんど】

   そろそろ城北公園の近く なので「城北わんど」があるはずです。でも堤防上を快調に飛ばしているので見に行きませんでした。そうそう,準備編で,自然の遺産とか言っていましたが, これは違いました。半ば人工的にできたものなので,自然にできた「たまり」とかクリークとは明確に区別されています。以下は国土交通省の淀川河川事務所の サイトからの抜粋です。
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明治の初めに,
オランダ技師たちにより,淀川の改修工事が行われました。この工事は蒸気船が上流の伏見港までいけるように,1.5mの水深を確保し,水路を 曲げて流速をおさえることが目的でした。そのためヨーロッパから持ち込まれた「粗朶水制」技術を使ったのが「わんど」ができた原因なのです。この技術は岸 から川中に向かって,木の小枝や下草を粗く編んだタタミのようなものを川に沈めていく工法で,水流をゆるやかにせき止めるので穏やかに川の流れを変えられ るのでした。これらの「タタミ」に囲まれたところに土砂がたまり,水草が生い茂り,小魚の絶好の生息地となり,「わんど」ができあがりました。
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   高度成長期には列島改造と称して,護岸としてコンクリートで固めてしまう工法が 主流であって,それこそすばらしいとみんな思いこんでいました。その後,自然環境保護の立場から,わざと石をばらして岸辺に配置させていくような工法が最 近でてきていますが,なんだ!「粗朶水制」とその結果の「わんど」は最新技術ではないか!明治人とオランダのすごさを改めて思いました。弱小国明治日本を なんとかして一流にしようと,お金のないなか,ヨーロッパ(オランダ)の最新技術を導入していっ遺産た明治人の心意気を学ぶべきかと思います。「わんど」とは明治人の残してくれた優れた遺産だったのです。

   淀川水系の環境保護については上記の淀川河川事務所のサイトが詳しく,非常に参考になります。国土交通省もこのサイトをはじめ,河川公園などを整備してくれており,このようなことに税金を使ってくれるのなら喜んで納めたいと思います。

【淀川河川公園】
   豊里大橋を超えると,河川公園に
は 俄然人が多くなりました。移動式トイレも多数備えつけられており,みな思い思いのシートとかパラソル,デッキチェア,球技 道具を持ち込んで楽しんでいます。バーベキューセットを持ってきている人もいました。近くの人はいいなあ。というより,話には聞いていましたが,こんなに 広々として,場所も整備されているとは思いませんでした。
    もう守口あたりまで来ています。10:00ころ,ここで少しながめの休息です。ここではS先生からこれからの人生について色々アドバイスをいただきまし た。 (元)技術 者たるキャリアを活かせとのことで,その時はお話しを聞いているだけだったのですが,前向きに考えてみたいと思っています。色々自分のプランも 話したのですが,その1つとして,自分のHPを持つということで,その経緯もあり,このblogを書いてみた訳です。いずれにせよ,気を熟成させて節目に は飛び立つかどうかにかかっていると思います。何が節目かは1人では良く分からない場合があって,今まで機会を失ってきたように思います。いろいろ相談で きる人がいると,自分の気も熟成されるように思います。これがメンターの重要性なのでしょう。

   といっている間に,どうも足に水膨れができたようです。運動不足とはいえまことに情けない状態です。かばって歩くので,さらにまた別の所に・・・・。靴の中に異物があったようです。

 

淀川ウォーク失敗編

【大失敗です】
   守口の淀川河川公園を10:20ころ出発。 公園ですっかり話し込んで,うっかり忘れ物をしました。気がついたのは10分ほど進んだ,あやめ(か?カキツバタ?)の群生しているところです。写真をと ろうと思って・・・・あ?カメラは?ということで気がつきました。その時はどこに忘れたのかも分からない。どうせ中古の安物だし,引き返して探しに行くか どうか一瞬思案しましたが,ここで安易な道を選ぶか,しんどいけれども考えられる要因をつぶしていくか。大きな別れ道だと思います。箱根での失敗がチラと 頭をよぎりました(知る人ぞ知る)。おそらく前に休憩したところだろうと思って引き返しました。S先生には待っていただいて,足を引きづりながら引き返し て,あった!無事確保できました。先生にはご迷惑をおかけしました。

【いずれがあやめかカキツバタ?】
   11:00少し前に,ようやくもとに戻ってまた小休止です。写真
は ちゃんと取りました。けっ こうきれいです。しかし,あやめなのかカキツバタなのかよく分かりません。足も結構痛い状態なのでつい後回しにして,疑問に想いながら放っておくところが 悪いクセだと自分でも思っています。more than best を実行しないと世の中通用しないようになってきています。反省!

【八雲わんど】
   まもなく釣り堀が見えてきました。まさかこんなところに?と思って
いたら,わんどのようでした。位置からいって八雲わんどでしょう。
   数人が釣りをしていました。S先生が声をかけるとみなでお金を出しあっ
,足場とか作ったり修復するのだそうです。別にお金を払わなくてもだれでも来てもよ いらしく,あくまで参加者の自主性にまかされているのだそうです。魚釣りが好きな人ばかりなので自然に共同体ができるのでしょう。貴重な遺産をみんなで活用していくマインドが定着しているように思いました。われわれはこんな道を歩いているのです。



   八雲あたりは上のような感じになっています。 人出も少なくなってきた場所なので,近くで雲雀が鳴いています。こんな近くで雲雀を聴くのも久しぶりでした。庭窪のあたりでいったん堤防上の道にもどり,阪神高速が終わりになる地点でコンビニを見つけたので昼食を買いに行きました。  

   11:40ころ。コンビニから外 にでて堤防に上がると心地よい風が吹いています。気分がいいのと,もう少し時間があるので寝屋川まで行ってしまうことにしました。

 

淀川ウォーク焼肉編

 

【昼食はやっぱり焼肉?】
   仁和寺のあたりからまた河川公園が整備されています。堤防の上は見晴らしがよくて気持ちがよいのですが,せっかくなので河川敷に降りて歩きました。このあた りから人出が多くなってきます。みな思い思いの格好でくつろいでいました。家族連れあり,若いカップルあり,学生の団体あり,サークルかなにかの練習もし ていて,野球,サッカー,バンドなど,それぞれで楽しんでいます。点野あたりで,ここにも「わんど」があるはずですが,見に行くのはパス。

   本格的なキャンピングセットを持ち込んでバーベキューをしている人が結構多いで す。ホームセンター等でたくさん売っているので,皆さんどこにいくのだろうと思っていましたが,こういう風に使っているんですね。このような開放的な場所 ではやはり,昼食は焼肉かバーベキューですな。

  少し歩いて,あまりに焼肉の良い匂いがするのでたまらなくなって淀川新橋を超え たところで昼食にしました。(12:15ころ)やれやれ。われわれは「おにぎり」です。もう1つ失敗に気がつきました。しまった!ビールを買ってくるのを 忘れた。まあ,お天気も気分もいいし,ビールのない昼食もいいでしょう。S先生は甘党なのでデザートはかしわ餅でした。そういえは明日は端午の節句でし た。

   30分ほど休憩して,13:00少し前出発です。 写真は枚方大橋を下流から見たところです。もうすぐ枚方なので,この調子でいけば八幡まではいけそうです。しかし,枚方から先は河川公園がなさそうなので,川沿いの道があるのかどうか不明です。ともかく枚方まで行って考えることにしました。

【京都行き決定】
   枚方を前に河川敷からはこんな(→)感じでしばしお別れです。枚方大橋を超えると河川敷
が一気に拡がって,また公園が整備されています。人出も寝屋川あたりより多い感じです。

   13:30ころ枚方公園を過ぎたあたりで小休止して協議した結果,少なくとも京都の府境まではいこうと決めました。このあたりには淀川資料館や枚方宿の古 い街道跡もあるので見所ではありますが,急いで河川敷にもどりました。枚方の河 川公園には流れを分流して滝や水辺がしつらえてあって,気持ちのよいところです。ここでは淀川の流れのすぐわきに道がつくってあって,本流で魚釣りをして いる人がいました。70cm級のコイが釣れるらしいです。今はシーズンで子持ちのまるまる太ったものが釣れるとかで,食べてみたい気もしましたが,少しは きれいになったとはいえ,まだまだ淀川の水は濁っていて食べられそうもありません。2~3週間清水で飼っておいて泥抜きをしないとクサイと釣りの人も言っ ていました。

 

淀川ウォーク自然編

【バードサンクチュアリ】
   15:00 少し前,枚方の河川公園をぬけて天の川をわたると,こんな(茫漠たるゾーンへ突入します。街の雰囲気からは隔絶された感じで,自然派としは,これはこれでけっこうな雰囲気です。俄然,鳥の鳴き声が多くなっ てきました。それまでも河川公園の林などでは小鳥とか,水辺では鵜とか鷺らしきとか,見かけてはいましたが,数が違うようです。このあたりは渚の住宅街 から牧野ゴルフ場を隔てたところなので,静かさも段違いで,それだけに鳥の声が大きくなっています。

   しかし声はすれども姿は見えずで,わずかに鳴き声を知っている,ウグイスとかキ ジとかがわかる程度で,その他いろんな小鳥が鳴いているようでしたが聞き分けられません。時折,重そうなカメラ機材(それも一升ビン並みの望遠レンズ)を かついたカメラマンが自転車で通っていきます。それほど鳥の宝庫なのでしょう。


【トレーニングにも最適?】
   こ の写真を見て下さい。あくまで直線でオニのようなトレーニングコース
ですね。こんなところでダッシュをやったら?別にやろうとは思いませんが・・・・。と きおり通り過ぎる人がいて,中には上半身裸で焼きながら歩いている人もいました。知る人ぞ知るトレーニングコースになってよるようです。こんなところでオ リエンテーリングなどをしたらおもしろいコースになると思いました。いろいろ多目的に使えるエリアのようです。ちなみに場所は牧野ゴルフ場の西側で,淀川 とゴルフ場に挟まれた所で,この道路は工事用のものを開放しているのでした。しかし,道路の出口には車止めがあって,自転車以外の車は(単車も) シャットアウトされているので,それはそれは静かな別天地でした。

 

淀川ウォーク道路編

 

【ひたすら歩く】

   牧野ゴルフ場を超えると工事道は自然に淀川本流から離れて,堤防上の道に合流し ます(16:00ころ)。このあたりから河川敷はくずはゴルフ場になるのですが,ゴルフ場の西の川べりには道がなさそうです(あるのですがゴルフ場の管理 になっているようです)。ここから八幡までは一般道路の路肩を延々と歩くことになるようです。カメラもバッグにしまい込んで,ひたすら歩きます。

   途中,念のためくずはゴルフ場によって,管理人の方に聞きましたが,「プレイ中 でなかったら勝手に入ってもらってもよいが,プレイしているので・・・・」ということでした。ここはおとなしく道路に戻ることにしました。ゴルフ場の自販 機で水を補給しましたが,水のペットボトルが150円,お茶が200円とは高かった。水を買って一気に500ml飲み干しました。鼻の汗が乾いて塩がた まっていて,口のまわりが塩カライ味がしました。

   左側の路肩をあるくので地面が左下がりになっており,だんだん左に曲がっていく ので,それを矯正するため無理な姿勢で痛い足をかばいながら歩いたこともあって,腰にきました。目の前に鳩が峰(岩清水八幡宮の向背の山)が見えているの ですが,堤防沿いの道は大回りしているのでなかなか思うようにはかどりません。ただひたすら歩くのみです。今日は連休なので車が少ないのが救いです が・・・・・

【やっと京都に】

   ひたすらロードウォークです。あまりにおもしろくないので,途中クローズドになった小川の橋を渡って河川敷(というより草ぼうぼうの川原の道)に入り休憩しました。


   16:55,やっと京都府に入りました。なにはともあれ証拠写真です。 まもなく,木津川・宇治川・桂川の3川合流点を過ぎました(17:08)。こうなるともうすぐ八幡ですが・・・・・なかなか到達しません。堤防には実りか けたナタネがたくさんありました。4月ころなら黄色の菜の花がたくさんで,さぞかしきれいでしょう。今はあざみの赤紫が緑に映えていました。あざみをこん なに近くで見たのも久しぶりです。

   言いわす れましたが,淀川の堤防の道にはこのような道路標が立っています。この標柱は木津川の起点(淀川の終点)を表すものです。この淀川ウォークのスタート地点 は淀川河口より6kmとありました。枚方では21kmで,この標柱の少し前は35kmでした。したがって目標の八幡付近(御幸橋付近)で36Kmだと思われます。なので,30Kmは歩いた計算です。われながらよく歩いたものだと,S先生としば感激にひたりました。

最後のツメはこんな感じのロードワークです。左端に最近できた第2京阪と名神高速の連絡道路が見えています。もうちょっとで終点です。

淀川ウォーク走井編

 

【岩清水】
   ロー ドワークもいやになった頃,街なかに降りる小道があったので,さっそく車道とはおさらば。しばらく街の裏道みたいなところを歩いた後,山手のほうに移動し ました。ケイハンの線路を渡ると岩清水八幡宮の山裾です。いつも京阪電車からみているお寺の下にくると,しっとりとした風情でさすがに      「岩清水」を思わせ るような感じでした。
   まもなくケーブルカーの駅の下をくぐって,終点八幡です。八幡へは子供のころから(小学校前?)何度もきていますが,大阪に住むようになってからも初詣には毎年きていました。最近は,初詣は近場の神社にしたので,あまりきていません。初詣のあとは必ず「走井餅」と「どんぐりあめ」でした。

【走井餅】
   さて,その走井餅ですが,S先生が甘党ということで走井餅本舗にさそってみました。八幡市駅前すぐです。ウォ-キングのあとはこういうのがないと!

調べてみると,ここのお店は240余年の歴史をもつそうです。今まで知らなかったのですが,明和年間(1764~72)に大津で創業し,本店は戦前に廃業したが、明治時代に開業したこの支店が有名になったのだそうです。お店の名前も「走井餅老舗」でした。
   お店では見知らぬおじさんが先客でいて,「別の場所にあったのが移転してきた」と言っていましたが,こういうことだったんです。その時は「八幡の別の場所から移転」と思ってました。そういえば,お店の中に古い店の写真が飾ってありました。

  走井餅は,こし餡を薄皮で包んだ細長い餡餅で,甘さをおさえたあっさり味で す。これなら何個でも食べられそうです。当然わが家の全員のお気に入りです。走井餅2コ抹茶付き550円。私は,そのときかなり暑かったので,抹茶でなく 冷たいお茶にしてもらいましたが,お餅は3コで,なんか得した気分でした。甘党のS先生の評判も上々のようでした。

さすがに疲れたので,小庭を愛でつつ走井餅を賞味しゆっくり休んで,今日の行程をあれこれ思い出していました。ぼぉーっとしたこの瞬間がまことに至福です。

   はっと我に返り,もう6時前なので帰らなくてはいけません。私はいいのですが,S先生はこれから横浜まで帰られるのです。新幹線でゆっくりしていただきましょう。
   長年の夢が(おおげさな!)叶ったようで,よいゴールデンウィークの旅でした。

【道を進む意味】
   次の日,さっそくS先生からメールがありました。全然疲れもなく,筋肉痛もない,とのことでした。びっくり!こちらはや歩いたその日から足は痛いわ,特大の水ぶくれはできていいるわで,2Fにも登れませんでした。
S先生によると,「道」を進む意味は思考整理術なのだそうです。そのためには,単独行で多摩川を遡られるとか。この淀川ウォークのようなものを「川登り」と命名もされたようで,新しい趣味を発見されたようです。

私 といえば,歩いている最中は頭の中はからっぽなのですが,休んだり,ウォーク を終えたり,山を降りたりすると確かに,考えたり考えを整理したりする状況になることがあります。その延長で,ふと思いついて次の日にblogを書 いてみようと思い立った訳です。整理しながら「発見」につながればいいなと思っています。
   今回のウォーク はかなりのスピードウォークだったので,歩く道すがらの細かいことどもをつぶさには見ていませんが,この次はこまかなことも納得するまで見てみようと思い ます。それで,このようなウォークを「発見術」と思うようにします。せっかくなので,「発見」をテーマとすべく,blogも続けてみようと思っていま す。

 

 それではまた,どこかでお会いしましょう。

 

本日のマップ


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