5.傍示越から倉治へ

2009年10月28日

 

 傍示越のすぐ傍のコブにきています。ここから市境はゴルフ場の中に入ってしまうので、迂回ルートを歩きます。交野山-白旗池ー枚方市境の三叉路と歩きますが、半分以上は道草です。


より大きな地図で 市境をあるく(とりあえずのまとめ) を表示

傍示越か白旗池へ

 関電鉄塔(12:59)。尾根上には次の鉄塔がありますが、すぐ下に田んぼがあるので、関電道が通っているかどうか?楽なほうとて、田んぼの畦道におります。無理やり市境を行かなくても・・・

 傍示の里の裏にある田んぼです。最初に見たときには、アッと息を呑む。見事です。左上にハイキングコースが見えています。(13:03)

山のハナを回ったところに双体の石仏があります。(13:06)お顔も判別できず詳細不明。いつもお花が供えられています。

 少しはなれたところにもう一体。この石仏は“キトラの二尊仏”と呼ばれているそうです。向かって右側に阿弥陀如来立像、左側に地蔵菩薩立像だそうです。鎌倉末期かそれ以降の作らしい。

 このような石仏はだいたいお地蔵様と思ってしまいますが、一度厳密にしておきましょう。調べてみると・・・

■右手に錫杖、左手に宝珠をもつ地蔵菩薩と

■右手を上、左手を下にしている阿弥陀菩薩

■また地蔵菩薩の中で右手に錫杖を持たない古い形式の「古式地蔵」

なお、交野では、ほとんどが阿弥陀菩薩で地蔵菩薩は、少ない。

http://www.eonet.ne.jp/~k-oya/burawalk.html

なるほど、今まであまり区別せずにいましたが、今後は注意しましょう。

 谷あいに作られた田んぼのわき道を歩きます。立派に現役の田んぼです。道の横にもうひとつ道らしきものが(13:11)。これは道でなく用水路の跡です。上の池から水をとっていたようです。行き先はというと、小さな丘にはばまれていました。トンネルでもあったのか?

 池を過ぎたあたりに尾根に登る道があったので行ってみました(13:16)。峠には関電道がクロスしていました。ここより北には道がなく、東へ下りていくようです。頭の上は送電線です。

 池の上は交野市野外活動センター「ほうじの里」です(13:19)。子供たちがお世話になったところです。いろいろなキャンプ設備が整っています。キャンプサイトには名前がついています。ここから尾根に行ってみましたが、ブッシュでした。


 いったんキャンプ場で休憩し、北側にある小さな谷をむりやり登って尾根に行ってみました(13:39)。登るという感じはしませんが・・・尾根上には一応踏み跡はありました。
 ここから市境尾根は東に振り、踏み跡もあるようですが、府道を横切るところは間違いなくフェンスがあり、その先はゴルフ場なので行けません。ここで退散して、西の管理道に下ります。

  さすがに道はなくなりましたが、無理やり管理道におりました(13:43)。管理道を下りるとさらに府道に合流します。府道(県道)7号枚方大和郡山線です。大阪側は相当急な坂道です。

 ここまでくろんど園地の外周を通って比較的スムーズに来られました。送電線が並行している関係上、関電道がありました。これで市境を巡る目的は十分なので、通れそうにないところは無理をせずそのままです。
 生駒市側に比べて府民の森としてよく残してくれたなあと思います。ありがたいことです。


【交野山道草】
 ここから市境はゴルフ場の中なのでトレースは無理です。道草として交野山経由で白旗池に向かいます。(14:00)峠直下の大阪側からゴルフ場の道に入ります。市境はちょうどこの頭の上あたりで、通れません。

三宝荒神さんです。かなりの急坂です。(14:17)


 交野山頂(14:22)。古代の巨大な岩座です。直接の所在地は交野市倉治ですが、交野の平野部からはどこからでも見え(確認してませんが)、交野の守り神のような岩です。ほとんど毎日見ていながら、不届きにも、2009年時点で登ったことはありませんでした。この岩座に自分の名前を彫りつけているヤツがおりました。古代人に苗字などないはずなので新しいものなんでしょう。バチアタリめ・・・

 この大岩には梵字が彫ってあります。下り口にある岩(右写真)にも梵字が掘ってありました。梵字の岩は3コありますが、1こは三宝荒神さんの岩。
詳しくは;http://murata35.chicappa.jp/rekisiuo-ku/konozan01/index.htm


 かなりの急坂を10分ほど下ります。下った先はゴルフ場に行く道です。そこを突っ切って白旗池の向かいます。ここにはマグマの環入した跡の地層が見られます。(14:48)


 静かな白旗池、野鳥の楽園です(14:52)。ここには、いきものふれあいの里という展示小屋もあります。ハイキングによし、野鳥観察によし、エクササイズにもよし、土日でなくてもいつもだれかに会います。これは財産ですね。


 トンネルを越えますが、この上はゴルフ場です(15:07)。さらにいくと桜の木のところで市境を渡ります。プレートが葉ってありました。市境はゴルフ場の東側の谷筋を通って南下し、穂谷の畜産団地の端からゴルフ場に突入します。そこは行けそうにないので、ハイキング道を北に行きます。

 枚方市の野外活動センターに向かう道です(15:10)。この道の左手のゆるやかな尾根を市境が走ります。雑木ブッシュですが無理すれば通れると思いますが、今回は無理はしません。

この付近、湿地帯の様相です。早春に来てみてください。

 枚方市の野外活動センターにいく道と離れて、今回は北に行く広い道をとります(15:13)。ここもハイキングで賑わうポイントです。、ハイキングルートは市境尾根を通らず東側を巻く道です。途中尾根に上る道もありますが、それは尾根上の送電鉄塔へ行くものです。

■北向き写真。この左手が市境
■北向き写真。この左手が市境
■季節を変えて南向き写真。右手が市境です
■季節を変えて南向き写真。右手が市境です
■尾根を巻く道
■尾根を巻く道

 巻き道が尾根道と合流します(15:20)。この尾根道を行って、東に分岐していけば市境を通ることになります。

 尾根道にも行ってみます。なかなか気持ちのよい尾根道です。

ほんの少し登ると三叉路で、ここから市境は西の尾根に入っていきます。(写真では左が西)

■尾根から西の谷を見る
■尾根から西の谷を見る

 関電鉄塔があります。ここから先ほどの巻き道に下りる道もあるし、もっと南下すれば、ゴルフ場を西に迂回する道もある。

サンドイッチ山尾根から市境をみてみる

 さて地図を見てみると、交野カントリーの東に小さな谷があって、ここを市境が走っています。古い地図には破線路がありますが、今は道はありそうにない。ゴルフ場は場内は管理しているでしょうが、場外は知らんというでしょう。調査がてらに覗いてみました。


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 写真は枚方市野外活動センターにいく道がトンネルをくぐり市境を渡って、北に曲がるポイントです。ちょっと刈り込んであったので覗いてみましたが、酷いササのブッシュで、入ってみる気が起こりません。

 サンドイッチ山から北に延びる尾根があります、そこから覗いても分からない。峠があったので、西に下りてみました。踏み跡はありましたが途中で分からなくなり撤退。


 サンドイッチ山の手前で西に延びる小さな尾根上に関電のものらしい刈り込み画ありました。行ってみると、途中で刈り込みがなくなりました。ちょっといけそうにありません。ということで、この谷は未踏査です。

南西向き
南西向き
西北西向き
西北西向き

サンドイッチ山
サンドイッチ山

 サンドイッチ山を越えて、畜産団地の端に行ってみましたが、ダメ!撤退です。

ところで、向こうに見える丸い山は方向からいうと、交野山ですかね。いつも表(西)からみている姿とはまったく違います。これだけ違うといつも見て生活している人のメンタリティにまで影響するのではないかと。

倉治から白旗池へ逆コース

2009年11月4日

 

 あと残すは、倉治~白旗池の北、清水谷源頭にあるピークまでです。

 今回は津田の南から山手のほうに上がっていく市境を歩きます。距離にして2km弱。ただし、清水谷から241mのピークに上がっていくので、そこに道があるかどうか分かりません。


倉治の警察学校は2013年9月現在、更地になりました。引越しのためなくなりました。跡地の左にある道路脇が市境です。

元警察学校西北の角です(12:27)。見ている方角が違います。左は西を見ていますが、南に振れているかも知れない。右は北向きです。ここを市境が通っています。左の畑はなくなっていたような気がします。

2009年11月4日
2009年11月4日
2013年9月19日
2013年9月19日

市境に沿って坂を登って行きます。

これは同じものなのかなあ。現在、左の森は見当たりませんでした。(12:32)

2009年11月4日
2009年11月4日
2013年9月19日
2013年9月19日

第2京阪を越えた辺りから北の坂を登って住宅地を抜けます。あの樹の向こうに市境が走っている。

 だだっ広い広場に出ました(12:50)。右の、チェーンとフェンスに囲まれた所が道 です。市境は広場の向うの雑木林の際を通って、尾根のハナから谷の奥へ入っていきます。右手は住宅が迫っています。市境はさらに清水谷に入って、尾根の裏側から正面の山に登ってきます。

(12:55)柵の奥には快適な道が続いていて、どんどん清水谷を登っていきます。これは振り返り写真なので左が市境です。

(12:58)3番目の堰堤です。樹木でよく分かりませんが、市境はその辺りから尾根を登り、そのうちに沢に降りて、沢を登って行きます。ここは歩けそうにありません。

(13:05)堰堤から少し行ったところはちょっとした広場になっていました。そこから対岸をみると、道があるようです。これはありがたい。地図を見ると、ここから登って、沢伝いに、前にみえるピークの右に行くような感じがします。

 造林の道が整備されていて歩きやすい。見通しは聞きませんが、尾根の突端に登ったときに見晴らしの聞く場所がありました。

頃合をみて、ブッシュの斜面を直登します。

 



直登を始める前のピーク
直登を始める前のピーク

 (13:30)急な尾根ですが踏み跡らしきものもあります。ようやく鉄塔が見えてきま した(13:35)。予想通りドンピシャ、ようやく市境に到達しました。。やれやれ、ここで休憩です。読図勘も結構戻ってきました。こまかい地形は2万5 千の地図ではよく分かりません。9000分の1くらいの地図も持ってきており、こまかいところはこのくらいの縮尺がピッタリです。

 約1ヶ月後、再度登ったら、鉄塔の周囲はきれいに下刈りされていました!

2009年11月4日
2009年11月4日
2009年12月6日
2009年12月6日

 尾根上には快適な道がついています。関電の管理道です。左手(北)はヒノキの植林帯、右手(南)は落葉樹林で、かつ広いゆるやかな谷になっているので明るいです。よく分からないのは鉄塔のピークは市境が通らず、南の谷底を通っているのでした。何でや?


市境が通っているらしい、谷を見ています。広い谷でブッシュも少ないです。

のんびりと歩いて、目標である清水谷源頭にあるピークに来ました。前回終了した地点です。


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国見山まで道草散歩

2009年12月14日

 

 せっかくなので、国見山へ行ってみます。ここから15分くらいです。良い道が続いています。途中で清水谷へ下る道が分岐します。
国見山頂上、286.5m。京都方面まで見えますが、今日は八幡、大山崎あたりまでしかはっきり見えません。西側は木立にさえぎられて、あまりよく見えません。

 国見山北側の谷を下ります。杉の植林がしてあり、まっくらです。杉林を抜けたところの広い林道から夫婦岩というペアの巨石が山の中腹に見えます。尾根伝いにでもいけるようです。いまにも落ちてきそうで、恐いです。


倉治のP240.7から攻めてみる

2009年12月6日

 

 あと約300mが歩けるのに歩けていません。場所は、東倉治に延びてきている尾根上の240.9mの三角点から清水谷から上がってきた送電鉄塔までです。

 倉治の変電所の横から、交野山近くのゴルフ場道に入っていきます。

(12:21)登り口にきました。今日はここから尾根を登り ますが、前にみえる尾根でなく、谷の左手にある(写っていない)尾根に取りつきます。
 数分登ると、関電の鉄塔で工事をしている人に出くわしました。ちょうど仕事が終って撤収にかかっているところでした。


 ひとしきり登ると240.9ピークの肩に着きました(12:35)。やれやれ。ピークからはなかなかの眺めです。南は星田から四条畷方面でしょうか。北側は比叡山がはっきり見えます。しばし休憩。

 ここから先は多少のアップダウンはあるもののほとんど平坦な尾根歩きです。道もきれいについています。ここから次のピークにある鉄塔までが未踏査部分なのです。距離にして200mくらいか。その先は既に歩いているので、このためにだけ来たようなものです。
 尾根の左(西)側は枚方市でヒノキの植林、右(東)側は交野市で雑木林です。
 (12:48)次のピークは送電鉄塔のすぐ西南ですが、壁のように立ちはだかっていますが、難なく登り切り、登ったところでパノラマ写真を撮っておきました。左(北)の清水谷を覗く格好ですが、右の枚方側はヒノキの植林(谷底は杉もあるようですが)、左の交野市側は雑木で紅葉です。土地利用の特徴が現れているようですが、これもアリではないかなと。


 遠くには、愛宕山-ポンポン山-北摂の山、中景は、岩清水、天王山-高槻あたりがが見えますが、さすがにはっきりしないので、望遠(56ミリくらいですが・・・)で見てみました。北は愛宕山-ポンポン山。西は第2京阪(開通間近)守口、大阪、六甲まで見渡せるようです。
 260mちょっとの低い山ですが、見晴らしはなかなかのものでした。

 (12:55)送電鉄塔へ快適な尾根道を歩きます。関電の管理道なので、きれいに整備されています。鉄塔周辺も前回(11月4日)に比べてきれいに刈り払われていました。どうやら新兵器も導入されているようです。送電線、鉄塔の保守用にトラクタみたいなのが使われているようです(見てはいませんが)。

 目標である清水谷源頭にあるピークに来ました。これで市境あるきは終りです。

やれやれで、火の用心の札の前でへたばっている写真。

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